2012/01/12

【四方山話】人事におけるデータベース事情

よろしければ、先に以下の記事「人事情報のデータは整備されていますか?」をご覧下さい。
http://kke-keieijinji.blogspot.com/2012/01/blog-post_12.html

この話は、人事マン同士の交流会などを通じて得た知見に基づいています。
こんな例もある、ここは違うだろう。など、多くのご意見を寄せて頂けると有難いです。

(ここから)

ある程度の規模の会社であれば、データベースで人事データを管理できていない会社は希少だろう。
(超急成長ベンチャー企業では稀に例外ケースを聞く)
パッケージにせよカスタマイズにせよ、ある程度の「よく有りがちな情報」や「法定の情報」などは簡単に定型で帳票化できることは多い。

これらは、労務管理的な情報(労基その他法律による管理要請や労働者の賃金と労働時間の管理の為の情報)が殆どで、戦略人事的な情報活用、人のモチベーションを上げる為の分析、長期能力育成の視点、要員の人数合わせ以上の”構成の長期的検討”の為の情報、等々は取り出すための手段がそもそも準備されていないことが多く、SQLなどを自在に書ける人が居ないので、手つかずになっていることが多いようだ。

また、現実にDBの使い勝手で困るシーンとしては、前述したような高度な目的以前に、行政や業界団体等からよく依頼される「調査」(アンケート)に回答する際など、何年何月何日から何々までの間の特定職種(たとえばSE)のランク別平均人員は?、同じく期間を切って○○や△△の教育を受けた人の男女別の人数などのように、

独自の複雑な条件を指定されて、カウントやリスティングすることが必要な場合に、データを丸ごとCSVで全出したり、月次で何枚も出したりして、エクセルで条件に合わせて加工していくしかなく、その手間が困るわけだ。
(調査を無視するということが、どうなるのかは少々生々しい話なのでここでは控える。人事マンの方々なら察して頂けることだろう)

このような依頼・指示は、経営や顧客に提出を迫られた部門からも時々出てくる。 
このレベルのものが実は一番厄介では無いか。あらかじめツールで対処できないので、結局は現場に、ある程度高いITスキルを持った人がいるのが最も効果的なことになる。
(適切な要員が居ない企業では 適当な数字が出ているか、DBを使わず人力で数えているのではないか・・・苦笑)
(残念ながら、さすがにこの問題は人事ビューワーでも完全解決できないところが悩ましいのだが・・・)

(ここまで)

各社毎の課題を論じるのは戦略レベルです。
今回の話は、業務効率化の側面も多く、このような作業はオペレーション人事であるので共通化して対応が可能だと考えます。それはつまり、システム化での対応余地が大きいということです。
そうして、効率が上がることで戦略を考える余裕も生まれてくるのでは無いでしょうか。
マズローの欲求段階説では無いですが、基本的なところが満たされていないのに、自己実現(戦略)などと言っている場合では無いでしょう。

これからも、実行度の高い、効率化側面と戦略側面の2面で多くの人事部の支援を出来れば嬉しい限りです。

(Y.Nobuka)

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