2011/04/20

戦略人事とは何だろうか

こんにちわ。最近は暖かくなり、すっかり春の装いですね。

みなさんは「戦略人事」という言葉を聞いたことがありますか。先日、あるお客様から「戦略人事って何ですか?」と聞かれました。一通り説明しつつも、弊社にとっても大事なキーワードなので、改めて整理してみようと思います。

「戦略人事」・・・ウィキペディアには掲載がありませんでした。

読んで字の如く「戦略的な視点で、人事(組織作り、人材育成など)を考えよう」ということです。
”戦略的な視点”って何でしょうね?
その前に、そもそもの人事の仕事を考えてみましょう。

一般的なイメージは、オペレーションの人事です。ルーチン業務であり、実務であり、トラブル対応です。
もうひとつは制度設計などの、企業のインフラを支える業務です。

戦略人事は、このどちらに入るでしょうか?強いて言えば後者ですよね。しかし、それも何かピンと来ません。そもそも、戦略とは、戦術よりも一つ上の概念として定義されていますが、「戦術人事」なんて言葉は余り聞きません。戦術とは戦争における個々の戦闘で用いられる作戦計画を指します。この場合、「戦術人事」とはオペレーションの人事に近いものであり、既に行われているから、「戦術人事」なんて言葉を使う必要が無いのでしょう。この戦術効果を高めるために、各種ベンダーが色々なツールやシステムを提案しています。

ということは、戦略人事という言葉が出てくる背景には、人事に戦略が無いよ。という一種の危機感から生まれてきたのかも知れません。戦略は大局的な見地に基づく作戦計画ですから、会社に置き換えれば、”わが社”をどのように成長発展させていくか、ということを考えることです。

つまり”戦略的な視点”とは、経営から見た中長期的に自社が成長するための視点、と言えるでしょう。以下のように定義してみます。

「戦略人事」・・・経営の目線で、中長期的に自社を成長させるための人事

次回は、なぜ、戦略人事が必要なのかを考えてみたいと思います。

(Y.Nobuka)

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