2011/04/15

システム思考と共創

先日、新入社員向けに各部門の部門紹介の時間がありました。
経営人事ソリューション室も紹介をしました。その時ボスが使った資料に、以下のようなことが書かれていました。

「経営」と「人事」をつなぐ、【ブリッジソリューション】

分断されがちな経営/人事管理の課題を、

システム思考で共創的に
科学・工学的手法でロジカルに

解決するツールの提供を通じて、顧客企業の健全で持続的な成長を実現する。

→→→ええと、概ね当室がやりたいことを表現しているなあと感じました。
反面、補足説明が必要だな、とも。と言うことで、少し噛み砕いてみます。
(この表現だけで既にご理解・共感を頂けた方は、是非ご連絡を下さい。一緒に仕事が出来たら大変楽しくなることが想像出来ます!)

◆「システム思考で共創的に」という表現が曲者なのでこれを解説?します。

システム思考とは、物事を要素同士の複雑な関係(システム)として捉える思考方法です。
例えば、メンタルヘルスの問題が起こった場合に、それが発生した部門だけ、その人だけを診るのでは無く、全社的にどのような状態にあるのかを考えるようなことです。

一般例自体は、下記サイトの「ボルネオ島」の例が面白いです。
http://pcmdays.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_4132.html

では、要素同士の関係性を見出して、そこに最適な解を当てて上げればそれで良いのかと言うと、これでも足りません。
我々が提供したい価値は、一人の人間が導けるような答えでは無く、様々な関係者(経営者、人事部長、担当者など)の英知が結集された先に、誰も想像も出来なかったような”何か”を作り上げようというものです。
イノベーションを起こすと言っても良いでしょう。”何か”とは、制度であり、合意形成であり、方法論やプロセスです。

このような、多様な専門家が集まって新たな価値を生み出すことを共創と表現しています。

これで、システム思考で共創的に。の意味が少しはご理解頂けたでしょうか。
そしてまた、このようなことを進めるには、科学的、工学的なアプローチは必須であるわけです。直感や思いも大事ですが、それらは、科学的、工学的な土台の上に乗るものだと考えます。

では具体的に何をするのか。
許されるのであれば、全社的な組織調査を実施させて頂き、そこから組織風土とそこにおける従業員の思いを分析します(単純な平均点の算出ではありません)。そのような分析を通じて、その会社における成長プロセスのデザインを行っていきます。このデザインは一度作ったらお終いではありません。これを永遠にきちんと考えているような、そんな組織を作っていきたいわけです。最初は弊社の力が役に立ちますが、自分たちで共創のプロセスが出来てくれば、最後は弊社の力はそれ程いらなくなるかも知れません。それはある意味、望みであるかも知れません。
このようなことが出来る組織は、健全に持続的な成長が出来るのでは無いでしょうか。

(Y.Nobuka)

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