本日、社内セミナにて内田氏のご講演を拝聴しました。
http://uchidak.cocolog-nifty.com/blog/
今は早稲田大学で教鞭を振るわれておりますが、以前までの職場である、ボストンコンサルティングでの経営コンサルタントとしての経験を基に、プロフェッショナルとは何か。という内容でした。詳しいご経歴は、リンク先のプロフィールをご覧下さい。
コンサルタントのイメージは、”理”が強いのですが、内田様は「想い」を大事にしていると言われた通り、”情”が全面に出たタイプのコンサルタントのようで、話には共感する部分が多かったです。(ボストンコンサルティングでは、異色だったと言われていました)
トピックス
「スキル(技)」と「心(想い)」が重要
料理人の例え話
プロ(一流)は、悪い素材なら、それをどのように美味しく調理するかを考える
火力が弱いコンロで料理を作ることになれば、それに合わせて料理を考える
プロで無いものは、お客が美味しく無かったと言った時に、今日は良い素材が入らなかった。コンロが悪かった。最低なのは、お客に見る目が無い、とか言い出すのでしょうね。
今回の講演における、自分なりの結論は、
一流のプロは結果がすべて。ただし、過程も大事 (結果良ければすべて良しは2流のプロ。。。)
常に、最大のパフォーマンスを発揮するために、日頃から準備をしておける人が、本当のプロフェッショナルのだと感じた。話は脱線するが、東京大学 大澤先生が言われている、「チャンスは準備された環境に到来する」に通ずる話もあった。
フェラーリで有名な奥山氏が「カンブリア宮殿」(村上龍氏司会のTV番組)で、「今でも、毎日100通りのアイデアを書いている」と言ったそうです。
これは、このくらいのストックをしていないと、お客から「こんなデザインできる?」と尋ねられた時に、直ぐに対応が出来ない。ということだそうです。この話を聞いた時、バクマンという漫画の「新妻エイジ」を思い出しました。彼もまた、天才なのですが、子供のころから描きためた絵のストックは膨大な量で、あるシーンで、新しい漫画を描こうとした時に、こんなキャラクターはどうだろう?という話しになった時、待てよ、あれは子供の頃描いた、このキャラクターが使えるかも知れない。
と言って、キャラクターのデッサンを出してきたことがありました。
これもまさに、準備された環境に到来するチャンスなのかと感じました。
聞いて楽しい武勇伝というのは、そういった準備が不足していたものを、現場の機転などで何とか回避した、解決した。というものもありますが、本当に凄い人と言うのは、こういったことを全て事前に出来るだけ潰せる人なのだろうと感じた。そこに、想定外という”言い訳”はありません。
自分は凡人なので、なおさら、必死にストックを貯めないといけないのかなと、感じる次第でした。
さて、この話が知識創造企業にどのように繋がるだろうか。
実は、このようなプロフェッショナルを支える一番の根幹は「意識」だと考えている。
結局、笛吹けど踊らずでは仕方無いのだ。
この点、内田氏に質問したのだが、残念ながらボストンコンサルティングに入社されるような方々は、そういう前提は持ち合せているので、心配するところでは無い、とのことで、想定通りの回答でした・・・。
真のプロフェッショナル集団としては、これも一つの組織の形ではある。このような中で、お互いが高め合える組織は凄い。
しかし、我々が本当に目指すべきは、プロの手前にいる人間の意識改革や、意識を変える気が無いような社員をどのように処遇していけるか、なのだろう。その時には、人事部が中心となって、親身になり彼らの話を聞きながら、キャリアなどを一緒に考える癖をつけるような取組が必要なのかと感じた。
いずれにせよ、知識創造企業においても、完全なる受身というのは許されないのかも知れない。(個人的には強くそう考えるが、では、受身人間をどう遇するべきか?排除するのか。意識改革させるのか。ただ受け入れるのか。拙速に答えが見つかるものでは無いのだろう)
発信をするということが求められる。とにかく、恰好悪くても良いから、自分の考え・アイデア・想いを表明することが大事なのだ。それを無視するような職場は論外だが、受け入れ、みなで高め合っていける。そのような仕組みが必要になってくるのだろう。そこで参考になるのは、「自己成長する意思表明の仕方」だろう。以下のブログ記事をご参考下さい。
http://kke-keieijinji.blogspot.jp/2011/08/blog-post_20.html
そして、何かと都合の多い日本人の本音や内なる想いを引き出すには、KeyGraphやイノベーションゲームⓇも有効なのだが、これはまた、別のお話。
※イノベーションゲーム(R)は東京大学 大澤教授の登録商標です。
(Y.Nobuka)
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