2012/04/19

【実施報告】第3回 新商品開発のためのイノベーションゲーム(R) in 名古屋

2012年4月17日(火) スマートシティを題材にした「イノベーションゲーム(R)」の3回目を名古屋で開催しました。参加者は17名でした。2チームに分かれて、同時平行で実施しました。


【概要】
過去2回の反省を生かし、「スマートシティ」という漠然とした場では無く、「15年後の名古屋」をキーワードにスマートシティの在り方を考える。というような設計としました。
参加者には事前アンケートにもご協力頂き、その結果を基に「健康・安心」と「文化・にぎわい」という2つのテーマを設定しました。

○参加者の注目を集めたのは以下3つのソリューションでした。

【1】高齢者のシェアリング

「シェアリングサービス」と「電子カルテ」の結合
→介護者の負担を減らすため分業、電子カルテで高齢者情報をシェアし、料理・掃除などスキルを持ち寄る。スケジューリングの技術も必要になりますね。個人的には、介護サービスを細分化するという視点が面白いと感じました。
学生が空き時間に介護を提供することも可能になります。

【2】病院が運営するショッピングモール

「ライフログ」と「複合商業施設」の結合
→購入費節約、健康な人と病気がちな人の行動を把握して、楽しいリハビリを実現。つい先日、ワールドビジネスサテライトで、同じような特集がありました。
新しくオープンする「イオンモール船橋」は、30代の家庭層からシニアまでをターゲットにした、かなり踏み込んだ従来には無い形のモールになっています。また、セントラルスポーツがさいたま市にオープンしているスポーツクラブは、高齢者向けのリハビリ施設を併設させることで、スポーツクラブとリハビリ施設の往復を容易にしていました。
買い物におけるPOSデータを、健康管理に役立て行こうと言う視点が面白いですね。

【3】僕らの作る観光ガイド

「インターネット家電」と「パーソナルモビリティ」の結合
→無意識に撮影したものや、データから、自動でリコメンド(推薦)をしてくれる観光ガイドシステム。観光プランやシナリオまでを作成。これは、無意識がやはりポイントですね。実は、弊社で同様の取り組みをしたことがあり、その時にはかなり良い線を行く「レコメンドシステム」を開発しております。
社員の協力による評価でしたが、開発したシステムが”レコメンド”した観光地が、当たり前では無いのだが、言われたら大変興味のあるスポットだった。というものが数多くありました。
レコメンドの分野は可能性が無限大ですね。

【結】
今回は、上記3つにつきグループワークも行ったことで、ソリューションに対する参加者の満足感は高まったように感じました。
一方で、本質的で重要な課題/要求が出されていたにも関わらず、解決の糸口が見えないためか、良いソリューションが提案されない、という課題が如実に出ました。
これも幾つかの解消方法が考えられるわけですが、今後の検討課題となります。

さて、明日は「計測機器メーカー」さんにて、イノベーションゲーム(R)を実施させて頂く予定です。
まずはお試しですが、これをステップに社内にインストールをして頂ければ嬉しい限りです。

※イノベーションゲーム(R)は東京大学 大澤教授の登録商標です。

(Y.Nobuka)

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【当日の様子】


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