久しぶりの更新です。幾つか下書きをしながら、文章が纏まらずにアップしていないものがあるのですが、今日は良い講演を拝聴してきましたので、報告させて頂きます。
http://www.osec.jp/Conference/Conference-Program/#S-02
2つの講演でした。
1)企業の生産性を高める戦略的福利厚生とは 山梨大学 西久保教授
内容が多すぎて、駆け足の講演であったことは残念でしたが、良い内容でした。
タイトルにもある通り、福利厚生を戦略的視点で捉えるというのが、自分には新鮮でした。
日立鉱山における、明治初期から昭和にかけての、いわゆる福利厚生(ハコモノ)の話から始まり、今は”ヒトもの”に流行が移っており、時間軸も長期から短期になっている、という話。
経営の短期化は避けられない方向性ですね。
一方で、群馬県の自動車関連企業では、若者が喜ぶようなITを完備した素晴らしい寮(ハコモノ)を2009年に作った。という話。
一見、トレンドと矛盾するのですが、この企業では、工業高校を出た優秀な若者を採用したい。という採用戦略があり、そのための差別化として、前述のような寮があることは大事だということでした。
つまり、福利厚生とは、経営戦略、人事戦略を達成するための一つ手段に過ぎない。ということです。言われてみれば当たり前なのですが、この視点って、本気で意識していないと落ちてしまうのでは無いかなと感じました。
そうして、先進国、成熟国家である日本では、より高付加価値で創造性の高い働きをして貰うためには、それを達成するような福利厚生を、担当者もよーく考えないといけない。
という最後の締めは、その通り!という感じですね。
ここでも戦略ですから、業界他社やトレンドを見て、カフェテリアプランが流行っているから取り入れようとか。大手の真似をして失敗しても、それは仕方ない(言い訳)とかは、論外な時代なわけです。
西久保先生の調査では、「定着性」「貢献性」「勤勉性」の3軸において、「賃金」は影響を与えるという統計的結果は無いが、「福利厚生の利用経験度数」は、統計的に有意に良い影響があることが出ていました。
知識創造企業においては、賃金だけで社員へ報いることは限界が来ています。
福利厚生を戦略的に活用するのは、大変意義深いですね。その後、明治安田生命様の講演に続きます。
(Y.Nobuka)
どうぞ、Twitterで拡散して下さい!
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http://www.osec.jp/Conference/Conference-Program/#S-02
2つの講演でした。
1)企業の生産性を高める戦略的福利厚生とは 山梨大学 西久保教授
内容が多すぎて、駆け足の講演であったことは残念でしたが、良い内容でした。
タイトルにもある通り、福利厚生を戦略的視点で捉えるというのが、自分には新鮮でした。
日立鉱山における、明治初期から昭和にかけての、いわゆる福利厚生(ハコモノ)の話から始まり、今は”ヒトもの”に流行が移っており、時間軸も長期から短期になっている、という話。
経営の短期化は避けられない方向性ですね。
一方で、群馬県の自動車関連企業では、若者が喜ぶようなITを完備した素晴らしい寮(ハコモノ)を2009年に作った。という話。
一見、トレンドと矛盾するのですが、この企業では、工業高校を出た優秀な若者を採用したい。という採用戦略があり、そのための差別化として、前述のような寮があることは大事だということでした。
つまり、福利厚生とは、経営戦略、人事戦略を達成するための一つ手段に過ぎない。ということです。言われてみれば当たり前なのですが、この視点って、本気で意識していないと落ちてしまうのでは無いかなと感じました。
そうして、先進国、成熟国家である日本では、より高付加価値で創造性の高い働きをして貰うためには、それを達成するような福利厚生を、担当者もよーく考えないといけない。
という最後の締めは、その通り!という感じですね。
ここでも戦略ですから、業界他社やトレンドを見て、カフェテリアプランが流行っているから取り入れようとか。大手の真似をして失敗しても、それは仕方ない(言い訳)とかは、論外な時代なわけです。
西久保先生の調査では、「定着性」「貢献性」「勤勉性」の3軸において、「賃金」は影響を与えるという統計的結果は無いが、「福利厚生の利用経験度数」は、統計的に有意に良い影響があることが出ていました。
知識創造企業においては、賃金だけで社員へ報いることは限界が来ています。
福利厚生を戦略的に活用するのは、大変意義深いですね。その後、明治安田生命様の講演に続きます。
(Y.Nobuka)
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