コンプライアンスが大事、というのはどこの企業も共通の思いでしょう。
しかし、実際にはコンプライアンスに関する問題はなかなか無くなっていないと思います。
日本語に訳す時に、法令遵守とされるわけですが、法律を守れば良い、という意味では無いわけです。
法律には、それを制定するに当たっての背景もあれば、性善説で成り立っている時もあります。
つまり、法律違反していないから良い、とか、グレーゾーンであることを利用して儲けようとする態度は、時としてコンプライアンスの観点から非常に問題があると言えます。
ということを、以下の記事を読んでいて思い出しました。
http://onodekita.com/
(ブログ→雑談の5月23日「電力社員を味方にしよう」をご覧下さい)
これを読んで、今の原発問題について、東電は国の安全基準に従って運営をしていただけの会社であり、悪いのは安全基準を定めた国である。という論調があります。一理あります。
しかし、コンプライアンスとして考えれば、運営会社としてそれで、本当に責任を果たしたのか?ということです。原発事故が起こったら、どんな問題が起こるのかを想像すれば経済性が全面に出ることは無かったはずです。
国の指示に従ったから悪くありませんでは、幼稚園児の言葉です。何のためのコンプライアンスかと思ってしまいます。
そうして、内部からもそのようなことを改革しよう、変えようという自浄作用が(外部から見ていて)見受けられません。
つまりは、多くの社員も長い社員生活の中で、そのような気持が薄れて行き、コンプライアンスというものを見失ったのかも知れません。
自分の会社を誇ることが出来ますか?
と問いたいものです。先日お話を伺った、メーカーのCSR担当の方がこんなことを言っていました。
「当社では、社員満足度だけではなく、誇り度も測定しています」 と。
素晴らしいことだと思います。これからの組織では、単に社員が満足感を得ているだけではなく、その仕事や会社に所属していることに誇りを持てることが大事では無いでしょうか。
上記の記事を読みながら、そんなことを考えた次第です。自社をそのような会社に変革して行くし、そこで培ったノウハウは、どんどん社外にも提供していきたいと思います。
(Y.Nobuka)
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